NEW ARRIVAL / ALIGHIERI

2/19/2019

こんにちは。

本日は、今シーズンよりお取り扱いをスタートした

イギリスのジュエリーブランド

"Alighiere"「アリギエーリ」をご紹介致します。





あれはパリ出張の初日。

アポイントも取っていなかった合同展で、ふと見つけたブランド。

ビビットな色味、エッジの効いたイギリスのブランドが会場にひしめき合う中、

すっと吸い込まれるように引き寄せられ、

気づけば夢中になっている自分がそこに居ました。

まるでヴィンテージのようなおぼろげな形といびつさ、そして質感。

それは宝箱を開けて、宝物を見つけてしまったような発見と驚きでした。


私を現実へ戻してくれた「Would you like to see lookbook,if you can?」の一言。

とても謙虚に、恥ずかしそうに私に声をかけてくれたのは、

デザイナーのロッシュ・マタニでした。



彼女はイギリスのオックスフォード大学でイタリア文学を学び、

その中でイギリスの詩人ダンテ・アリギエーリの長編叙情詩『神話』と出会います。

その世界観に圧倒され、神秘的で美しい唯一無二の詩をジュエリーで表現したいと

敬愛するダンテの名前を由来に、2014年にブランドをスタート。

技術は、ワックスで作製するジュエリーの一日講座を学んだのみ。

後は自分でガスバーナーと彫刻刀を購入し、

ロンドンのファッション業界で働きながら自分の腕を日々磨いていったとのこと。



その製作過程はとてもユニークで、そして人間味溢れています。

「作り始めるまで、自分でもどんな作品が仕上がるのか分からないの」。

マタニは、詩や感情などの抽象が形として見え、

そのイメージにたどり着くまで修正やディテールを加え、

「これだ!」と確信に至った瞬間に手を止めます。

また、表現しているのはダンテの詩だけでなく、

彼女が生きている上で感じてきた仕事での挫折や恋の傷など

体験が形作っているのです。

他者からのプレッシャーや期待、社会の常識にとらわれず、

自分の直感でものづくりを行うその行為が、

自分にとって安らぎとなっていると彼女は言っていました。

自分の好きなものを、自由に、素直に、自分と対話しながら表現する。

なのでゆがみや様々な質感が、ひとつのジュエリーの中に存在するのです。


沢山の素晴らしいもの達と出会ってきて分かったのは、

素晴らしいものには、素晴らしい人の存在がある、ということ。

そこには強い思いがあり、それを形として表現しています。

私はラジュンヌブティックで取り扱っているアイテムを

「商品」ではなく、「作品」として考えています。

ここでマタニの人生の「作品」と出会い、

一生愛して使ってもらえたら、とっても幸せです。


次は、その「作品」をご紹介致します。

是非お楽しみに。

kiryu
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